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アール・レスピランに期待する
最近日本の室内アンサンブルのレベルは非常に高くなっている。曾てはヨーロッパにほぼ独占されていたこの領域であるが、日本も今や室内アンサンブルでは、それに充分拮抗するまでに成長してきていると,言っても過.言ではないだろう。特に日本の場合、現代の音楽の演奏に焦点をあてているグループに、そのことは顕著である。その意味で、アール・レスピランはまぎれもなくその推進的役割を担っている存在である。
私がアール・レスピランをしばしば聴く機会に恵まれたのは、私が関与している日本音楽コンクールの作曲部門本選会に何度も出演していただいたことによる。多様
な作風の若い作曲家たちのいわば先端的な音楽を、いつも見事に聴き応えのある音楽として説得力に富んだ演奏で聴衆を引き付けている質の高さに強く印象付けられてきた。特に一人一人の奏者の自立性と、全体のアンサンブルの精妙なバランス感覚は抜きん出ており、これはアール・レスピランの場合、よく指揮を担当されているのが、作曲家の安良岡氏であることが、音楽へのアブローチや解釈の点で、そのような結果を導き出しているのではないか、と思ったりもしている。
今回の演奏会は、新世紀への架け橋Uと題し、正にアール・レスビランならではの歴史的意義と必然性を配慮したプログラム構成になっている、その重厚な内容と、将来への展望を抱かせる新鮮な新作をイメージする時、アール・レスピランがまたひとつ、力強く大きな飛躍を遂げつつあることを感じるのは私だけではないだろう。
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